居場所をください。
レッスン後ー
「お疲れ。」
「今日の水木先生一段と鬼だった。
出てない!!ってキレられたよ。」
「はは、そんだけ期待してんだって。」
「私低音でないからさ~。
新曲辛いよ。キーあげてほしい。」
「プロだろ。」
「甘えてません。」
「はいはい。
で、施設いくんだろ?」
「うん、行く。」
長曽我部さんに施設に向かってもらった。
「あ、そうだ。これ。」
「……………なにこれ、チケット?」
「そ。お前のライブのな。
単独じゃねーけどもう出演も決まって
もうすぐチケットが売り出されるから。
その前に渡しとく。
5枚あるから誰かにあげてもいい。」
「ありがと!
あと2ヶ月以上あるのにはやいね。」
「来年のツアーも俺らはそろそろ動き出す。」
「はやっ。」
「そんなことよりさっさといくぞ。」
といい、さっさと車を降りてしまった。
「ちょ、待ってよ!」