居場所をください。
「あ、美鈴おかえり。」
「ただいま。」
この愛のない家に帰るのは嫌なんだ。
だから……私はバイトをしてなるべく外にいる。
「よぉ、美鈴~。」
「……………和也…。」
「お金ちょーだい。」
……………こいつは私から金を奪ってく。
施設のおこづかいは確かに少ないけど。
「今はこれしかない。」
そう言って2,000円を和也に押し付けて
横を通りすぎようとした。
だけど結局腕を掴まれた。
「じゃあ今日は体でいーわ。」
……………こいつ…。
結局私は部屋に押し込まれ
何回目かわからないが和也と体を重ねた。