居場所をください。
翌日ー
「長曽我部さん、ちょっといいですか。」
「おう、貴也。お疲れ。どうした?」
「あの、ふたりがいいんですけど…。」
「ふーん、じゃあこっち。」
俺は長曽我部さんについていき、
会議室に入った。
「で、なに。」
「俺、やっぱ美鈴が好きです。」
「だから?」
「沙耶香と別れます。」
「で、美鈴に告るわけ?」
「はい。」
「お前が俳優じゃなきゃ殴ってるわ。」
「……………すみません。」
「認められないな。」
「え…。」
「お前な、まだ付き合って1ヶ月だろ。
そんなたってもない。
いくらなんでも早すぎる。
しかももう報道もされて事務所も認めてんだ。
それなのにもう別れて他の女に…って
お前のイメージ最悪だぞ。」
「俺はそれでもいいです。」
「こっちがだめだ。
お前はここの商品なんだよ。
今まで作り上げてきたイメージが崩れる。
とにかく賛成はできない。」
長曽我部さんは強くそういった。