居場所をください。
はー、まじで自分が嫌になる。
美鈴のイメージか…。
そうだよな…。待つしか、ないか。
「……………とりあえず、沙耶香に別れを切り出していいんでしょうか。」
「それは任せるけど
それで付き合ってるふりを続けるかは沙耶香次第だろ。
でもあいつもイメージダウンになるようなことは言わないか…
貴也はうちの看板だ。
貴也を壊すようなことはさせない。
だけどそれなりにダメージは出るかもしれない。
それは覚悟しとけよ。」
「イメージダウンになっても
そんなの俺が実力で巻き返します。
俺は16年、この世界でやってるんですから。」
俺がそういうと長曽我部さんは笑った。
「それでこそ松野貴也だな。
とにかく、美鈴のイメージは守れよ。
あいつはまだ新人で、安定してないんだから。」
「そんなこと、長曽我部さんがさせないんじゃないんですか?」
「調子のんな。
とにかく、しばらくは美鈴に手を出すなよ。」
「はい。俺、待ちます。」