居場所をください。



「私さ、隼也とも噂あるじゃん。

きっと隼也にもマスコミいくと思うんだけど

朝から行ったら隼也も困るだろうね。」


「戸惑った隼也が放送されんのも面白そうだな。」


「他人事~。」


私がそういうと長曽我部さんは笑って

また調べものをした。



それにしても………

仕事はまだ先。

お昼に入れば間に合う。


時刻はまだ8時半。


「……………帰っていい?」


「マンションにマスコミいるかもよ。」


「えー…

じゃあ長曽我部さんち。」


「は?なんでだよ。」


「いいじゃん。早く行こ。」


私は食器を片付けて

駐車場に向かった。


「マスコミまだいるし…」


「俺がいるから大丈夫だよ。

行くぞ。」


私は長曽我部さんの後ろについていった。


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