居場所をください。



「お前プロだろ。

タレントの情報を軽々しく口外するな。」


「……………すみません。」


「とにかく、お前は美鈴から外す。

いいですか?社長。」


「そこら辺はひかるに任せる。」


「ちなみに、他にはなにを喋った?」


「……………美鈴が貴也の事を好きなことも。」


「やっぱな。

だから余計に美鈴の事が気にくわなかったんだな。」


「……………社長の前でそれ言わないでよ。」


社長とっても驚いてらっしゃいますよ。


「もう次はねーからな。

安易にタレントの事を喋んな。」


「……………処分は…。」


「とりあえずマネージャーはやめさせる。

また正式に辞令を出す。」


「わかりました。」


「……………私のマネージャーは?」


「明日までに俺が決める。」


「そっか。」


「美鈴、ごめんな。」


永田さんが私に謝った。


「……………早く戻ってきてね。

待ってるからね。」


私は永田さんに言った。

私は別に処分なんか望んでいないんだ。

でも会社の決まりとか、そういうのはあるだろうし

長曽我部さんには逆らえないから

今はこれしか言えなかった。


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