居場所をください。



「美鈴、マンション戻るか?」


「え?うん。なんで?」


「マスコミいたらだるいだろ。」


「……………たしかに。

貴也と同じマンションだもんね…。」


「今日は俺んちで寝るか?」


「いいの?」


「いいよ。

とりあえず俺んち送るわ。鍵あるだろ?

俺美鈴んち行って服とか持ってくるし。」


「……………下着も?」


「別に美鈴の見ても嬉しくねーけど。」


「少しは恥じらいを持って!」


「じゃあどうすんだよ。

言っとくけど、前は俺がお前の下着も洗濯してたんだからな。」


「……………今さらか…。」


「だろ。

化粧は?すんの?」


「ううん。いい。

どうせ仕事でメイクしてもらうし。」


「それもそうだな。

じゃあルームウェアと下着と

明日の服だけな。」


「お願いしまーす。」


とりあえず私は長曽我部さんのマンションで降りた。



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