居場所をください。
私たちは久しぶりにたくさんのことを話し、
すごく楽しかった。よく笑った。
そこに長曽我部さんが戻ってきた。
「おかえり~。」
「おう、貴也も来てたか。」
「お邪魔してます。」
「これ、美鈴のな。」
「ありがとー。」
「ちゃんと可愛い下着を選んできた。」
「ちょ!そういうこと言わないでよね!
変態でしょ!」
「は?誰がお前みたいなガキに欲情するか。」
「ほんとむかつく。」
「そんなこと言ってると飯つくんねーけど。」
「嘘ですゴメンナサイ。」
「心がこもってねーな。」
「うるさいよ、早くして。」
「なんなんだ、その態度は。」
「さすが長曽我部さんの妹でしょ。」
「どういう意味だ。」
「そのまんまの意味。」
私たちが言い合ってると
隣で貴也がくすくすと笑っていて
そんなところを初めて見た私は
勝手にきゅんきゅんしていた。