居場所をください。



「金髪なのに綺麗な髪の毛だな。」


「しっかりケアしないと長曽我部さん怒るから。

見た目の事は本当にすっごいうるさいよ。」


「だろうな。」


スタイルもすげーいい。

足も長いしな。綺麗だし。


……………これじゃ変態か、俺。


でも俺らと同じくらいのやつって

いろいろ汚かったりするし。

髪の毛も肌も、化粧も……………。


若いのに汚い。


だから余計に美鈴が綺麗に見える。

白いし。


沙耶香もどちらかと言えば

そこまで気にしてなかったしな。


「長曽我部さんの言うこと全部聞いてんの?」


「あー、そうだね。

だって長曽我部さんに見捨てられたくないし。

って朝も長曽我部さんが言ってたけどさ。

ちゃんとやればほめてくれるもん。

長曽我部さんに逆らうのは怖いや。

一番嫌われたくない存在かも。」


……………兄貴、だからだよな?

変な意味じゃないよな?


「貴也も佐藤さんとか

チーフマネの…「増田さん?」


「そう、増田さん!

二人の言うことには逆らわないでしょ?」


「まぁ…そうだな。

最近は長曽我部さんまで俺のこと

すげー指示してくるけど。」


「でも貴也も逆らわずわがまま言わずじゃん。」


「今のところはな。」


長曽我部さん…俺もう好きって言いたいんだけど。

言ったらどうなんのかなー。


別にフラれるなら関係なくね?

付き合わなきゃ。


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