居場所をください。



長曽我部さんは美鈴の行った通り

90分風呂に入っていた。


「さてとー、俺は寝るかな。」


長曽我部さんが言った。


「俺はどこで寝れば…。」


「リビングのソファ使っていいよ。

ベッドになるし。


美鈴どけ。」


長曽我部さんは美鈴をどかすと

ソファを倒した。


「ま、ダブルくらいの大きさはあるし

長さも足りるだろ?


枕と布団は持ってくるし。

美鈴は前の部屋に布団あるしそこつかえ。」


「はーい。」


「じゃ、俺寝るわ。

美鈴もさっさと寝ろよ。

肌荒れる。」


「はーい。」


そして長曽我部さんはリビングから出ていった。


あの人は俺を応援してるのかしてないのか

よくわかんねーんだけど…。


とりあえず気を使って俺と美鈴を

二人きりにしてるのがわかる。


俺に向けたあの笑顔は一体なんなんだ。




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