居場所をください。
そして夕方ー
佐藤さんは美鈴んとこにいったから
俺は一人、食堂で飯を食っていた。
「よう、貴也。」
「長曽我部さん……
お疲れさまです。」
「美鈴とケンカしたんだって?」
「誰から聞いたんですか?」
「美鈴。
すげーキレてたから何事かと思ったわ。」
「……………そうですか。」
「でな、少し頼みがあって。」
「なんですか?」
「仲直りは明日の昼までしないでほしい。」
「……………は?なんでですか?」
「ま、いろいろとな。」
「……………そもそも仲直りの仕方なんてわかりませんから。」
「美鈴は俺んち泊めるから
貴也は佐藤んち泊まれ。
佐藤には言ってあるから。」
「わかりました。」
「明日の昼過ぎには仲直りしろよ。」
「……………はい。」
俺がそういうと、長曽我部さんは満足げに
またどこかへ行った。