居場所をください。
それから私たちは本当に
他の16歳と変わらず普通に遊んだ。
そして貴也はかなり久しぶりという
電車にも乗ったんだ。
「本当に一般人になった気分。」
貴也は小声でこそっといった。
「人気者は大変だね。」
そして私たちがきたのは
すっごく久しぶりに私のバイト先。
私は年末までバイトしてたけどね。
年明けからはさすがに出れなかった。
「ここも久しぶりだね。」
「美鈴の歌聞くのもな。」
「貴也の歌もね。」
私たちは今回はちゃんと受付を通る。
「あ!五十嵐さん!」
「あー店長。久しぶり。」
「相変わらず冷めてんな。」
「最近それ言われなくなったのに。
店長には冷めてるのかも。」
「うわ。
てか誰。彼氏?」
「違うよ。
……………松野貴也。」
私は小声で言った。
「は!?」
「うるさい。」
「いやだって違いすぎて…。」
「でしょ。私もビックリした。
とりあえず二人ね。」
「あぁ、はいはい。」