居場所をください。
それから私たちはすぐに部屋へ入った。
「やっぱ貴也全然バレないね。」
「美鈴は即ばれしたな。」
「店長は私が黒髪時代を知ってるからね。
全然普通なんだよ、この姿。
前髪は長かったけど。」
なんかそんなに時間がたってないのに
すごくなつかしい気がする。
「失礼しまーす!」
とそこに突然店長がきた。
「なにも頼んでないけど。」
「こっちが頼みごと。
CDあるんだよね~。サインして。
店に飾るから。」
「はいはい。
って2枚とも買ったのね。」
「まあな。」
私は2枚にサインをして渡した。
「美鈴も本当に芸能人なんだな~。」
「何を今さら。」
「ってか二人マンション同じってまじで?」
「まじです。
たまたまだけどね。」
「へー。
大谷隼也とは?」
「そっちも友達。」
「なんだ、つまんねーの。
じゃーな。」
「烏龍茶とほうじ茶お願いね。」
「はいはい。」
やっと出ていった。