居場所をください。
貴也side
「悪いな。」
「いえ、なんですか?」
俺たちは美鈴の部屋へきた。
「実はな、思ったより評判悪くないんだ。」
……………?
「なにがですか?」
「お前ら二人。
隼也と美鈴の時は少し隼也のファンが荒れたけど
貴也の時は意外と静かと言うか応援モードなんだ。
沙耶香の時はちょっとあれだったのに……………
美鈴相手だと応援モードなんだ。」
「へぇ…そうなんですか。」
「だからな、事務所としては
噂もいいものかも、と思ってるんだ。
映画の共演も話題になってる。
沙耶香よりも、美鈴とのな。
だから二人が付き合うなら会社はそれを利用しようと思う。
ただ利用されてもいいなら、だけどな。
こっそり付き合うのはなしだ。
どうする?それでもいいなら付き合ってもいい。」
長曽我部さんが言った。