居場所をください。
そして撮影現場につくと
「じゃ、俺美鈴んとこ行くから~。」
と言って去ってった。
なんなんだよ、本気じゃねーよな?
嬉しそうに行ってんじゃねーよ。
仕事だろ。それでもマネージャーかよ。
「おはようございまーす。」
はー、気になる。
「貴也、はよ。」
「……………愛翔(まなと)。
はよ。」
「なんだよ、らしくねーな。
イライラしてんの?」
「あー、別に。」
「ま、いーじゃん。
不良役なんだし。」
「俺イライラする役じゃねーし。」
「はは、確かに。
で、どうしたわけ?」
「なんでもねーよ。」
さすがに俺のマネージャーが
俺の好きなやつを狙ってるから
なんて言えねーし。
「ふーん。
ま、仕事だし切り替えろよ。」
「言われなくても。
俺を誰だと思ってんだよ。」
「ま、そうだろうけど。」
そして俺らは撮影を始めた。