居場所をください。
そして今日の撮影を終えて
俺らは着替えをしに向かった。
「じゃ!お疲れ!」
そういって愛翔はさっさと帰ってった。
「はやっ。」
「なにあんな急いでんだ?」
「仕事じゃねーの?」
他の共演者も
愛翔の早さに驚いていた。
俺も美鈴待たせてるしさっさといこ。
着替えを済ませて美鈴のところへ向かうと
そこには愛翔がいた。
「くそ、あいつ…。」
俺は愛翔に近づいた。
「なにしてんだよ。」
「おう、貴也。
美鈴ちゃんの連絡先GET~!」
愛翔は嬉しそうに言った。
「じゃ、俺仕事だしじゃーね。」
……………なんなんだよ。
「……………連絡先、交換したわけ?」
美鈴に聞いた。
「うん。聞かれたから。」
聞かれたからって誰にでも教えんのかよ。
繋がりねーじゃん。