居場所をください。



~♪~♪~♪


"着信 佐藤マネ"


「ごめん、佐藤さんからだ。」


さっき別れたばかりだと言うのに

佐藤さんから電話がきた。


「はい。」


『ごめんね、今いい?』


「大丈夫ですよ。」


『さっきいい忘れたんだけど

明日は9時に迎えいくね~。


明日はMV撮影だからノーメイクできてね。』


「はーい。」


『じゃ、おやすみ。』


「おやすみさい。」


で、電話を切った。



「美鈴ってさ、佐藤さんのことどう思ってんの?」


電話を切ってすぐ貴也が聞いてきた。


「え?うーん…。

いい人?というか…

どうって言われてもね。マネージャーだし。」


「そんだけ?」


「うん。

まーかっこいいし優しいし仕事もできるし

いい男だとは思うかな。」


「……………ふーん。」


「23歳だし大人って感じ。

すむ世界が違うって言うか。」


「恋愛対象には?」


「え?全然ならない。

歳離れてるし。上過ぎてないかな。」


「ふーん。」


いい男度で言ったら長曽我部さんの方が上だし。

……………あの人は兄だけどさ。


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