居場所をください。
「お疲れ様です!」
「ありがと。
隼也くんとも仲良しなの?」
「うん。
隼也は一番に仲良くなったんです。」
「へー、そうなんだ。
じゃあいく?」
「はい!
あ、でも咲さんご飯は…。」
「大丈夫だよ。あとで食べるし!
行こ!」
私は咲さんとタクシーに乗り、撮影現場へ向かった。
「あ。」
タクシーを降りると長曽我部さんを見つけた。
私は走って長曽我部さんに近づき
「長曽我部さん!」
後ろから抱きついた。
「う、わ!
なんだよ、また美鈴かよ。
タックルしてくんなよ。」
「タックルって。
かわいい女の子が抱きついてあげたんだけど。」
「へー、かわいい女の子がねぇ。」
「ちょっと。」
「うそうそ。
見てくなら静かにみろよ。」
「はーい。
咲さん、行きましょ。」
私は長曽我部さんと腕を組んで
撮影してる教室へ向かった。