居場所をください。
そのあとは乱闘シーンの後のシーン。
俺は傷メイクをしてもらい、美鈴のとこに行った。
「あ、貴也。お疲れさま。」
「おう。」
「……………機嫌悪い?」
「いや。」
「そっか。」
あー落ち着け、俺。
別に美鈴は悪くねーだろ。
俺を見に来てんだから。
もっと喜べよ、俺。
「……………今日美鈴んちいっていい?」
「うん!もちろん!」
笑顔で答える美鈴が可愛くて
一気にやる気が出た。
「他の男に近づくなよ?」
「はは、やっぱ嫉妬~。」
「うるせーよ。」
「別にいいけどね。
佐藤さんも?」
「当たり前。」
「はーい、わかりました!」
随分明るいな、今の美鈴は。
さーてと、撮影頑張るかな。
あと1時間だし。
「じゃな。」
「頑張ってね!」
「おう。」