居場所をください。
「合鍵ってなんの?」
隼也に聞かれた。
「美鈴の新居。」
正直に答えていいのか悩んでいると
永田さんが答えてくれた。
「へー、でもなんで長曽我部さんが?」
「美鈴のお世話係ってとこだな。」
「お世話係って…長曽我部さんも物好きだな。
こんなやつを。」
永田さんと隼也の会話を聞いてた貴也が
口を挟んだ。
「そこまでして美鈴をこの世界に入れたんだ。
デビューが楽しみだな。」
そんな話をしてると会社についた。
「さて、美鈴行くぞ。」
「はーい。」
私は車を降りる前に夏音にメールをして
永田さんのあとをついていった。