居場所をください。


「美鈴、貴也くんと同じ学校なの!?

しかも同じクラスって!!」


「お前どんだけラッキーなんだよ!」


「……………もしかして美鈴、

あのこといってない?」


長曽我部さんがこそっと言ってきた。


「言ってないよ…。

デビューするまで内緒の予定。」


「そっか。悪いな。

うまくごまかせよ。」


もー、この人は…。


そのあと長曽我部さんはどこかへ行った。



「美鈴、貴也くんと話した!?」


「ちょ、夏音。声大きいよ。」


ここみんな貴也ファンでしょ?

睨まれてるよー…。


「あ、ごめんね。

で、どうなの?どうなの?」


「……まぁ、話したけど…。」


「えー!いいなぁー!」


「そういえば夏音から電話来たとき

貴也もいたよ。」


「えぇ!もしかしてできた友達って貴也くん?」


「そんなわけないでしょ。

それより早く並ぼ。」


< 84 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop