居場所をください。
「お疲れさまでーす。」
撮影が終わってから美鈴のところへ行った。
「貴也。お疲れさま。」
そういった笑いかける美鈴。
ほんとかわいい。
って俺きも。
「さんきゅ。
ほんとにきたんだな。」
「暇だしね。」
「一緒に帰ろ。
着替えてくるな。」
「うん。待ってるね。」
俺は急いで着替えをしに向かった。
更衣室にはメイン5人揃っていた。
「いいよなー、貴也は。
事務所公認だもんな。」
雄介が言った。
「は?なにが?」
「だーかーら!彼女!」
「あぁ、そうだな。」
「しかも五十嵐美鈴!」
「なんだよ。」
「かわいいじゃん。
しかもオフなのにわざわざ見に来るとか
やること可愛すぎ!」
「うるせーよ。」
俺はさっさと着替えて美鈴のところへ向かった。
「悪い。お待たせ。」
俺が美鈴に話しかけると
美鈴は俺を見て笑顔で立ち上がった。
「帰るか。」
「うん!」
……………ほんと、可愛いよな。
そりゃ騒ぐか。
「貴也~。」
うわ、こいつら来たのかよ…。
「なんだよ。」
「自分ばっかずるいぞ~。」
「うるせーよ。散れ。」
「貴也、そんな言い方しなくても…。」
なんだよ、美鈴まで。
「さすが美鈴ちゃん!」
「やっさし~。」
はぁ、うぜー。
「美鈴、帰ろう。」
俺は美鈴を引っ張った。
「え、うん。
それじゃ皆さん、また。」
俺以外に笑顔向けてんなよ。
ったく…。