居場所をください。
試写会
翌日ー
俺は簡単に朝食を済ませて
身支度を整えて美鈴の部屋へ向かった。
「はよ。」
「うわ!びっくりしたー。
入ってきたときなんかいってよ。」
鍵を受け取った俺は勝手に部屋へ上がり込む。
すげー楽だ。
「だから今声かけたじゃん。」
「いや、もっと前に。」
「いつか慣れるだろ。」
いや、慣れてくれ。
「今日って報道陣も入るんだよね?」
「だろうな。
そのために俺らがいくんだから。」
「だよね。」
つか俺この映画ヒットさせる約束だったんだ。
すっかり忘れてた。
でも結局共演者の美鈴と付き合ってるわけだし
宣伝にはなってんのかな?
ま、あとでポスター前で
美鈴と写真でも撮ろ。