居場所をください。




「どれする?」


「貴也のおすすめ。」


「なにそれ。そんなんでいーの?」


「うん!貴也が好きなのは私も好きだから。」


「あぁ、ハヤシライスもそうだもんな。

じゃあ頼むわ。」


俺はお気に入りのやつを2つ、注文した。


「楽しみ~。」


「ここ、俺のお気に入りで

誰かに教えたの初めて。」


「え、なにそれ。

すごい嬉しいやつだね。」


「にやけてんなよ。」


「いいじゃん、そのくらい。」


ま、いいけどさ。


「貴也撮影何時から?」


「14時だから13時半には遅くてもタクシー乗ってたい。」


「ならちょうどいっか。

私も14時から打ち合わせで13時過ぎには出なきゃだったし。」


「美鈴がスケジュール覚えてるなんて珍しいな?」


「メール来たから。」


は、長曽我部さんらしい。


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