居場所をください。



そしてついに夏音の番。

私たちは見てるだけ…。


「こんにちは。来てくれてありがと。」


……………誰。別人。


「こ、ここ、こんにちは!!」


夏音緊張しすぎ。


「はは、そんな緊張しないでよ。」


……………別人すぎて…


「おい、なにやってんだよ。」


私は高橋の後ろに隠れて笑ってしまった。


だって、、ねぇ?


なんなの、あの笑顔。

笑える。


「あの!美鈴と同じクラスって本当ですか!?」


なんつうこと聞いてんの、この子は。


「あぁ、うん。そうだよ。

美鈴から聞いたの?」


うわ。

ちょっといらっとしてるよ、この人。


「私じゃなくて長曽我部さん。」


私は高橋の後ろに隠れつつ答えた。


「へぇ、そっか。

長曽我部さんか。」


それだけ話して夏音の番は終了。


「夏音、あとでそれ見せてね。」


私が夏音にそう言いながら出ていこうとすると


「美鈴。」


貴也に呼び止められた。


「なに?」


「……………なんでもない。

また明日。」


うん、きっと見るんじゃねーよ

って言いたかったんでしょう。

でも私はあなたの言うことを聞くほど

あなたのことは好きじゃないわ!!


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