居場所をください。
それから打ち合わせを終えて
私のところには佐藤さんが迎えに来た。
「美鈴ちゃん、誕生日おめでと。」
「ありがと!」
「これ、俺と咲からプレゼント~。」
「え!嘘!ありがと~!」
なんだろー。
「開けていい?」
「いいよー。」
私は箱を開けた。
「サングラスだ~。
しかもこれ高いやつ。」
高級ブランドだ。
「美鈴ちゃんはいいもの持ってるからね~。」
「え、そんなことないよ。」
「そんなことあるでしょ。」
「ほんと、全然。
お金ないもん。」
「身に付けてるものは高そうだけど。」
「…あー、腕時計は社長だし
アクセサリーは貴也だもん。
私のお金で買った訳じゃないから。」
「そういうこと。」
「このサングラスも高いのにありがと。」
「どういたしまして。」
咲さんにもあとで電話しよ。
今日は会えないしね…。