居場所をください。



私がステージにてダンス確認や

ライト、音調など確認をしていると

長曽我部さんがきた。


「よ。」


「よ。ってなに。」


長曽我部さんの顔見ただけで気が抜ける。

この人の安心感は本当に特別だ。


「水木先生来てるよ。」


「えぇ!なんかいってた?」


「緊張してるのがばればれって。」


「だよねー…。」


「もっと楽しめよ。」


「そんなこと言ったって…。」


「ま、美鈴は本番に強いから大丈夫だよ。」


「そうかなぁ…。」


「緊張してるくらいがいい仕事できるよ。

美鈴の客が一番多いし楽しめるよ。」


「そんなこと言われると余計緊張するよ!」


私がわたわたしてると

ダンサーのみんなに笑われる始末。


みんなの方がステージ歴はあるわけだしね…。



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