居場所をください。
「そういえば私と二人でいていいの?」
「別に撮られても事実じゃねーし。
それにここは穴場で記者とか来ねーし。
むしろ俺以外で客いたの初めて見た。」
「ここは確かに入りにくいね。」
「だから好き。」
「コーヒーも美味しいしね。」
「……………恋愛の歌書いてんの?」
「え?あぁ、違うよ。
パット見恋愛っぽいけど、
私は違う人を想ってかいてる。
恋愛っぽく仕上げた方が意味深っぽいでしょ?」
「そういや彼氏?」
「え?
あぁ、高橋?違うよ。
高橋の好きなこは貴也と握手した子。
でも高橋と貴也、違う人過ぎて
高橋絶望的だけどね。」
「へー。
まぁ確かに可愛い子だったな。」
「でしょ?
女の子からは妬まれやすいけどね。
でもすごい良い子だし
高橋はよくわかんないけど
あの二人はうまくいくといーな。」
「美鈴は恋愛禁止?」
「そんなことないけど
あんま興味ない。余裕ないし。」
「ま、そうだよな。」