居場所をください。




「おっそ!なにしてたの?

しかも二人で。」


会議室へ戻ると美鈴が待ちくたびれた

という表情をしていた。


「社長室で今後のことをな。

というより打ち合わせが終わるの早くね?」


「長曽我部さんがいないとすぐ終わった。」


「まー話すだけだもんな。

じゃあ飯行くか?」


「うん!行く!」


「…じゃあふたりでいってこい。

俺まだ仕事あるし腹減ってないし。」


……………気つかってくれたな、完全に。


「じゃあ美鈴、行こう。」


「うん!ハヤシライス~。」


「美鈴、ハヤシライスってなんだよ。」


「あ、長曽我部さんいたんだった。」


「お前昨日ケーキ食ってんだからな。

ハヤシライスはだめだ。

もっと低カロリーのにしろ。」


「うぅ、はーい…。」


「貴也、ちゃんと見張れよ。」


「俺すか。わかりました。」


相変わらず長曽我部さん

美鈴には厳しいな。


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