居場所をください。
どこ行こう。
っていうかショッピングモールでいっか。
私はタクシーを拾い、駅から
いつものショッピングモールへと向かった。
ここに一人で来るのは初めてかもしれない。
そもそも一人で買い物ってのもレアだ。
最近はもうすっかり慣れた一人行動。
買い物も余裕だ。
で、なににしよう。
うーん…。
「あれ、美鈴ー?」
ん?
振り返るとそこに
「……………朔也に高橋…。
なにしてんの?学校は?」
「学校はまぁ気が向いたら行くわ。」
「サボりー?
さっさといきなよ。」
「そういうお前は学校行かねーのかよ。」
う…そうでした…。
「で、買い物?」
朔也が聞いてくる。
「うん。
来週貴也誕生日なんだよね。」
そう、ちょうど1週間後
貴也の誕生日なのだ。
もらってばっかりだから
今回はちゃんとしたものをあげたい。