居場所をください。
「あ、ちょうどいいや。
二人はなにもらったら嬉しい?」
「急に言われてもな~。」
「時計とかは?」
朔也が言う。
「貴也腕時計いつも同じのしてる~。」
「じゃあ財布とか。」
「お財布ねぇ。」
「キーケースとか。」
「あとはアクセだよな。」
「なるほど~。」
二人がいると助かる。
「美鈴一人暮らしなんだし合鍵とか。」
「それはもうあげた。」
「へー。やることはえーな。」
「は?」
「一緒に寝たりしてんの?」
「え、まぁたまには。」
「へー。じゃあもうやった?」
「は!?そんなわけないでしょ。」
高橋、変なこと聞かないでよね。
「奥手なんだな~、あいつ。」
「高橋とは違うからね。」
「俺より朔也だろ。」
「え、そうなの?」
「余計なこと言うなよ。」
へぇ、まぁあの彼女ならわかんなくはないかも。