居場所をください。
夏音の好きなゼリーを買って…
「夏音の家なんて1年ぶりかも。」
夏音の家に向かっています。
ショッピングモールから自転車で5分くらい。
徒歩な私たちは10分くらいかかっちゃうけど。
「あ、ここのもんじゃ
すっごいおいしいよ。
前に隼也と噂になったから
あれ以来来れてないけど。」
「へー、ここか。
入りにくい店だな。」
「でもすっごいおいしいから。
夏音も絶対好きだし高橋今度連れてきなよ。」
「そうだな。」
そんな会話をしてすぐ
夏音の家に到着。
ピンポーン…
ってかこんな時間にきたら
高橋たちサボってるのバレバレじゃないか?
いいのかな。
「はーい。」
出てきたのは年上の男の人。
かっこいー。夏音に似てる。お兄さんか。
「こんにちは。」
高橋が挨拶をした。
「あぁ、瑠樹くん。
夏音?」
「はい。起きてます?」
「起きてると思うよ。
どうぞ、上がって。」
やっぱりお兄さんか。
初めて見るや。大学生かな。大人っぽい。