居場所をください。



それから夕方まで夏音の部屋で話した私たち


「さてと、私そろそろいくね。」


貴也の撮影を見にね。


「美鈴、きてくれてありがと。」


「ううん。いーよ。

夏音が元気そうでよかったよ。

高橋も朔也もまたね。」


「俺も行くわ。邪魔だし。」


そういって朔也も立ち上がった。


「じゃーな。また学校で。」


「おう。」


私と朔也は一緒に階段を降りた。



リビングではテレビを見ているお兄さん。


って、忘れてた。


「お兄さん。」


「あ、帰る?」


「はい。

あの、写真撮りましょ。」


「覚えててくれたんだ!」


「もちろん。

朔也も一緒に写って。」


「俺も?でもすげー異色じゃね?」


「ま、細かいことは気にしないの。」


結局カメラを取りだし

セルフタイマーで3人で写真を撮った。


「ブログに使わせてもらいますね。」


「うん!全然使って!」


「それじゃ私たちはこれで失礼します。」


「お邪魔しました。」


「またいつでもきてね。」



私と朔也は夏音の家を出た。


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