居場所をください。



それから21時過ぎまで撮影が行われた。


「お疲れさまでした~。」


長曽我部さんはあのあと

仕事があるとかで帰っていった。


「貴也、お疲れさま。」


撮影を終えた貴也に歩み寄った。


「おう、さんきゅ。

長曽我部さん来てたじゃん。」


「今回は特別に許すってさ。

助かったよ~。」


「よかったじゃん。」


「うん!

………あ!愛翔くんきて!」


着替えに向かおうとした愛翔くんも呼んだ。


「なに?」


「3人で写真撮ろ!」


「このまま?」


「うん。衣装のまま。

宣伝にもなるしね?」


私はスタッフさんにカメラを渡し

シャッターをお願いした。




「ありがとうございます。

愛翔くんもありがとね。」


「こちらこそ。」


そういって愛翔くんは着替えに行った。


「貴也、二人でもお願い。」


今度はスマホで自分で撮影。

顔しか写らないけど

それも好きだから。


< 994 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop