居場所をください。
それから21時過ぎまで撮影が行われた。
「お疲れさまでした~。」
長曽我部さんはあのあと
仕事があるとかで帰っていった。
「貴也、お疲れさま。」
撮影を終えた貴也に歩み寄った。
「おう、さんきゅ。
長曽我部さん来てたじゃん。」
「今回は特別に許すってさ。
助かったよ~。」
「よかったじゃん。」
「うん!
………あ!愛翔くんきて!」
着替えに向かおうとした愛翔くんも呼んだ。
「なに?」
「3人で写真撮ろ!」
「このまま?」
「うん。衣装のまま。
宣伝にもなるしね?」
私はスタッフさんにカメラを渡し
シャッターをお願いした。
「ありがとうございます。
愛翔くんもありがとね。」
「こちらこそ。」
そういって愛翔くんは着替えに行った。
「貴也、二人でもお願い。」
今度はスマホで自分で撮影。
顔しか写らないけど
それも好きだから。