人と人形
...な、何それ。生きている人形って...。
「なに言ってるんですか。そんなものあるわけないと思いますけど。」
「それが本当にあるらしい。わしの友人が島に来たことがあるんだ。見たってよ。」
「うっ...。」
「その人形はな、闇をひきつけるような真っ黒な目と髪...、
あの暑い島でも肌は死んだように真っ白だと聞く。」
「あっ、あの、そ、それでその人形って、まさか...。」
サムは顔色を変え、恐ろしい顔でこう言った。
「ああ、そのまさか、動いてたって。」
―ひゃーーっ。
すると男は大声で。
「わあーっ。」
と叫けんだ。
「あああーっ。」
と悲鳴を上げて後ずさりしたら、足を引っ掛けてしまい倒れた。