ヒミツの関係

始まり

 カラカラの蒸しあっつい空の下、あたしは友達の舞原佳耶と一緒に居た。

 あたし逹は陸上部で、なんと女子はあたし逹だけ。

 他は男子だけというむさ苦しい部だ。


 ホントは他にも女子がいっぱい入部届けを持ってきたが、全部断ってしまった。




 ウチの顧問、十夜霞が…




 十夜はあたし逹が2年になった時にこの高校に来て、ウチの部の顧問を任された。

 そして十夜目当ての女の子逹が大量に入部を希望してきた。

 それを、十夜は本気でする気がないならと全部断った。


 そして、今あたし逹は学校ではなく合宿に来ている。

 ちなみに今は夏休み。

 このクソ暑い中を今日から4日間いなきゃいけない。



 「おい、お前ら何サボってんだよ!?
 早く走ってこい!!」

 「「…は~い…」」


 2人で顔を見合せて、重い腰をやっとのことで上げる。



 …あぁ、ダルい。



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