未来が見えない『Previously invisible』

✜✜ わかりますか?


「五十嵐さん。
この方が、誰だかわかりますか?」
と、訊ねると
「わかるはずないだろ。
包帯で、ぐるぐる巻きにされて。」
と、言うから

俺は、
「貴方の娘さんの
   琴音さんです。」
「「ええっ、嘘、琴音?」」
と、夫妻。

「琴音さんは、
何年も大悟容疑者から
暴行を受けていました。
骨折をしている後も何ヵ所もあり
皮膚は、変色しているそうです。

昨夜は、大悟容疑者に
長時間暴力を受け
意識を無くし病院へ運ばれました。

頭蓋骨陥没骨折、脾臓破裂
手、足の骨折、肋骨も数本おれ
顔もこの状態で
意識は、ありません。

目にダメージが、
あるかもしれないそうです。
それは、意識が戻らないと
検査できません。

あなた方、四人は、
知っていて、放置してましたね。
何度も逃げて、
助けを求めた琴音さんを
大悟容疑者の口車にのり
調べもせずに、連れ戻す。
その後の大悟容疑者の暴力は、
すごかったようですよ。

あんたら
それでも、政治家で!
それでも、親か!」
と、怒鳴った。

四人は、わなわな震えて
五十嵐夫妻は、顔面蒼白に
なっていた。

そこに、五十嵐先生が入ってきた
「‥‥‥‥匠‥‥?」
と、進氏

「あんた達は最低だよ。
一番悪いのは、あの男だけど。」
と、言うと
「匠さん、私から。」
と、弁護士の乾先生が。

「あなたは?」
と、進が訊ねると
「はい。
私は、五十嵐 匠さんより
依頼を受けました
弁護士の乾と申します。」
と、言うと

進も努も、
名前を知っていたようで
顔か変わった。
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