未来が見えない『Previously invisible』
✜✜ 弁護士
弁護士の乾先生は、
「それでは」
と、言って書類を出した。
先ずは、離婚届け
姉の欄は、全て埋まっている。
後は、奴の欄だけ。
父親の秋山 努氏に記入させた。
印鑑は、夫人が持っていた。
乾先生は、
「これで。
秋山 大悟さんと秋山 琴音さんの
離婚は成立します。
直ぐに、市役所に提出します。
続きまして。」
と、言って
秋山 努・千夏 宛
五十嵐 進・華 宛
五十嵐琴音さんへの慰謝料請求
各々、一億円
「琴音さんは、
今から莫大な医療費がかかります。
その間の費用と
仕事を休まれますので
その間の費用となります。
それと、琴音さんが不在の間
お嬢さんを預けないと行けません
その間の費用。
何度も助けを求めたのに
無下にされた精神的な医療費
と、なっております。
あっ、つけおきますが
これは、あくまでも
琴音さんが、治療で完治した場合です。
一生涯抱える障害が出た場合は、
この限りでは、ありません。
そして、万が一 琴音さんが、
亡くなった場合も同じです。
支払いが、滞ることは決してないように
くれぐれもお願いしますね。
まあ、代議士の先生で、
いらっしゃるから
その様な、恥じはさらさないと
思いますが
それでは、こちらの書類に
四人ともサインを。」
四人は、渋っていたが
警察署の中であるし従った。
四人は、サインをして
印鑑を押した。
まだ、このとき
両家の両親は、
支払う段階でなんとかなる
五十嵐の娘の事なんだから
この弁護士もいないんだから
と、考えていた。