未来が見えない『Previously invisible』
✜✜ 面倒見ろ
月紫ちゃんと手を洗い
二人で料理をした。
月紫ちゃんは、ニコニコしながら、
一生懸命作っていた。
本当に、可愛いなぁ。
それに・・誰かに、似ている?
出来上がると二人で食べた。
食べ終ると
月紫ちゃんをお風呂にいれた。
その時に、電話が····蓮だ。
「今日、帰った。」
「そうか、今家か?」
「ああ、家だ。」
「出てくるか?話もあるし。」
「今日は、無理だ。明日は?」
と、話していると
「お兄ちゃん、上がったよ。」
と、月紫ちゃん。
「うん?誰だ?」
と、蓮。
「月紫ちゃん、冷蔵庫にジュースあるよ
飲んで。
あっ、蓮、済まん。
母さんに頼まれた
子供さんだ。」
と、言うと
蓮は、
「しっかり、面倒見ろ。」
と、言って電話を切った。
なんだ、蓮の奴
と、思いながら
月紫ちゃんの髪を乾かして
「じゃ、お風呂入ってくるね。」
と、俺は言った。
月紫ちゃんは、コクンと頷いた。
お風呂から、上がると
月紫ちゃんは、ソファに
小さくなって寝ていた。
顔を除くと
涙が、流れた後があった。
そっと、拭いてあげると
「‥‥‥ママっ‥‥マっ‥マ‥‥」
と、囁いた。
可哀想に!
あの母親は、重症みたいだったが。
しばらくすると
父さんと母さんが
帰ってきて
月紫ちゃんが、寝ているのをみて
ホッとしていた。
俺が
「あの人、大丈夫なの?」
と、訊ねたら
「今日は、五十嵐先生がつくと。
あっ、彼女の弟さんだ。」
「月紫ちゃんが、言ってた
たっくんって、言う人?」
「ああ、そうだ。
樹、いつまで日本に?」
「ああ、しばらく、いるよ。
日本の依頼の仕事をするから。」
と、話した。