未来が見えない『Previously invisible』

✜✜ 感謝


今では·····

日曜日になると、
凪さんが日中、姉について
くれたりする。
帰りは、蓮さんが迎えにきていた。

蓮さんから
「奴は、離婚届けを出された話をしたら
どこか、ホッとした顔をしたそうだ。
親からも捨てられ、代議士の地位も
なくなり、家も売却されたが
奴のとこには、柚だったか
奴の女が、あしげく通って、
献身的に支えているらしい。

あんな奴でも、気にかけられるのだと、
驚いたがな。
あくまで、殺人未遂による
刑だからな。」
と、言っていた。

俺は、
「ありがとうございます。
本当は、姉と同じ痛みを
味会わせたいのが本音ですが、
姉は、そんなこと望まないと
思いますから。」
と、言い

「凪さん、家庭がありますし
無理しないで下さいね。」
と、言うと
「大丈夫ですよ。
決して無理はしていません。
家にいても、気になるなら
側に居た方が良いと思っています。
蓮さんも、わかってくれてますから。」
と、言ってくれた。

「匠君も、辛いだろうが
無理はするな。
それに、気を使い過ぎだ。
由依も、言っていたぞ。」
と、蓮さんは言ってくれた。

「ありがとうございます。
本当に、由依さん夫妻と
ほのかちゃん
蓮さん夫妻、院長夫妻には、
感謝してもしきれません。
一日も早く、姉に
話して聞かせてあげたい。」

「そうだな。
一日も早く、話をしたいな。」
と、言って
二人は帰って行った。


月紫は後から院長夫人と来て
またまた、色んな話を
してから帰って行った。
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