未来が見えない『Previously invisible』
✜✜ 助けを求めない
すると秋山の父と母から
五十嵐の両親に直ぐ連絡が入り
「夫婦の事だから、ほっておこう。」
となる。
両家の両親は、お互いに同級生で
仲良しだから
お互い、強く言わないし
なぁなぁで、終わってしまう。
琴音の父、進は
琴音の事は、気になるが、
友人の努に言われると
「そうだな。」
と、思ってしまう。
琴音は、連れ戻されると
大悟から倍以上に殴られる。
「俺に恥をかかせやがって
お前は、顔だけは無駄に良いんだから
俺のいいなりになっていたら
いいんだよ。
今度、俺の事を告げ口したら
どうなるか、覚えとけよ!!」
と、毎回脅されていた。
琴音は、
【二度と、両親に助けてもらわない。
助けも求めない。】
と、心に誓って過ごしていた。
そんな時の事‥‥‥
派閥内の揉め事、国会問題
パッシング等
その日は、いっそう
大悟の機嫌が悪く
私は、何時間も殴られ蹴られていた。
月紫が、私を庇って
「もう、やめて!!」
と、私の前に立つと
それが、気に入らなくて
大悟は、月紫を叩いたから
「やめて!!月紫は殴らないで。」
と、言って
私が月紫を抱き締めると
更に逆上して
その上から 殴る、蹴るを続けられて
私は、
「月紫っ····ごめんね。
·····つく····し······」
と、言いながら意識が遠のく····
「チッ!!
破棄更にもならねぇ
面白味のない女だ。
もっと、面白がらせろよ。」
と、言いながら
更に琴音を蹴り上げて
大悟は出て行った。
大悟が玄関に向かう姿を見て
琴音は意識を失った。
月紫は、
「ママ?ママっ、大丈夫?
ママっ、ママっ!!」
と、呼ぶが
琴音は、何も反応もしない。
動かない母親に
動揺しながら・・・
月紫は、琴音の携帯から
電話をかけた。
「姉さん、どうしたの?」
と、琴音の弟の匠。
「‥‥‥‥ぅっ‥‥ェン‥」
「‥‥ん?月紫?」
「‥‥ゥン‥‥ママがっ‥‥」
「月紫、落ち着いてママが?」
「たっくん!!
ママが·····ママがっ·····動かないの·····
ママがっ、ママが‥‥‥」
「わかった、月紫。
今から行くからね。」
「うんっ、たっくん、ママ大丈夫?」
「大丈夫だよ。
ママは、月紫が大好きなんだから、
月紫を置いて行かないよ。
月紫、このまま話しておこうね。
ママに変わったことが
あったら言うんだよ。」
と、言いながら
俺は、救急車の手配をして
自分も姉の元に急いだ。