未来が見えない『Previously invisible』
琴音は、翌朝 目を覚ますと
キッチンに行き
朝食作って‥‥いると‥‥

すると、樹が
「琴音っ、琴音っ、」
と、ドタバタして・・・

「樹っ、ここよ。
キッチン、樹、おはよう。」
と、言うと‥‥

「黙って、いなくなるな!
心配するだろ。」
と、言って
私を後から抱き締めた。

その腕が、微かに震えていて
「樹、ごめんね
樹が、あんまり気持ちよく
寝ていたから、声かけなかった。」
と、言うと
「嫌っ・・嫌、いいんだ。
怒鳴ってごめん。
ただ、びっくりしただけ。」
「大丈夫だよ。
うふふっ、私を好きだと、
全身から伝わってくるから
私も大好きだよ。」
と、言ったら
キスをあちこちにしてきた。

くすぐったくて
クスクス、笑っていると

「樹パパ、甘えん坊?」
と、月紫。
私は、樹の腕の中から

「月紫、おはよう。
ああ、パパは心配性なの。
ほら、樹も顔洗って来て。」
と、言うと

樹は、ブツブツ、言いながら
私から離れて、洗面所に行き
月紫に
「月紫、おはよう
ゆっくり、眠れたか?」
と、言った。

月紫も
「パパ、おはよう。
ゆっくり眠れたよ。
昨日、楽しかったね。」
と、言った。

「そうだね。
また、来てくれるよ。」
と、言うと
「本当に?嬉しい。
あっ、そのときは
ほのかも、由依ちゃんも真パパも。」
「ああ、わかった。
話しておくよ。」
と、言うと
大喜びで、琴音に報告していた。
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