未来が見えない『Previously invisible』
急いで、分娩室に入ると

琴音は、苦しそうにしていて‥‥
俺は、
「琴音っ、琴音、ごめん、
遅くなって!」
と、言うと
「いつきっ‥‥」
と、手を出すから握り返した。

「はい、渡瀬さん、次に
波がきたら、おもいっきり、いきんでね。
頑張りましょう!
もう、頭が、見えてるよ。」
と、言った。

「うっ‥‥う‥‥‥‥ん」


「おぎゃぁ、おぎゃぁ。」
と、生れた!!

「はい、渡瀬さん、
可愛い男の子ですよ。」
と、琴音の胸に
赤ちゃんをのせてくれた。

俺は、感動していて
「琴音、ありがとう。
お疲れ様。」
と、言って、琴音と赤ちゃんを
抱き締めてた。


「琴音、この子は、
大雅にするよ。」
「うふふっ、ありがとう。
渡瀬 大雅君だね。」

実は、付き合っているときに
子供の名前を月紫と大雅で、
言い合った事があった。
大雅だと、男の子にしか
ダメじゃない。と‥‥‥‥。



大雅は、新生児室に運ばれ
月紫、匠君、渡瀬の両親と
対面した。



月紫の喜びようは、
大変で、大雅をずっと、ずっと
と、みていた。
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