未来が見えない『Previously invisible』
「ううん、あの時、本当の事
聞いていたら、私は壊れていたよ。
きっと。

渡瀬の両親、凪ちゃんと蓮さん
由依と真さん、匠、月紫の
優しさに感謝してるの。
そして、こんな私を受け入れて
くれた樹になんて、感謝していいのか

あんな酷いこと言って
貴方の元から去った、私を
どんな気持ちで受け入れたのか
あの男の子供の月紫を
どんな気持ちで受け入れたのか
考えると、辛いものがあった。

でも、貴方との時間は、年月は、
余りにも幸せ過ぎて
貴方から離れる事が出来なかった。
本当にごめんなさい。」
と、言った。

「蓮に呼ばれて帰国した。
家に帰ると母さんが、いなくて電話すると
病室に来るように言われて
そこで、月紫とであった。
ベットに寝ている人は、
全身グルグル巻きで
男性か女性かも判別出来なかったが
月紫と聞いて‥‥‥
俺と琴音で、決めた名前と
思った‥‥偶然もあるものだと
その日は。
月紫と一緒に帰り、料理をしたり
したんだ。
で、親父達に、あのベットに寝てる人の
話を聞いた。
親父は、名前は言わなかった。
だが、匠君が、五十嵐で?
と、思った

それで、確認したら
秋山から五十嵐に戻り
五十嵐琴音と、聞いた。
俺は、かなり動揺した。
お前は、幸せになっていると
思っていたから‥‥
病室に戻り、確認したかった。
そしたら、匠君が
同じ大学なら、姉が命に変えても
守りたいほど愛した人を知らないか
と、言った。

嫌かる琴音を無視した両親
脅した、奴。
全て聞いた。

だが、琴音は、俺に‥‥‥
なぜ、言わなかった?
なぜ、頼らなかった?
のかと悩んだ。

それに、グルグル巻きの人が
琴音だと、理解出来なくて。
とにかく、仕事を片付けない
とって、バタバタした。
やっと、落ち着いて、再び病室に
行ったら、ベットに寝ている人は、
俺の愛してやまない、琴音だった。
だから、決めた。
無茶は承知で、強行した。
一度は、失った。
二度は、ないとな!
あの男も、ただ、来ていただけらしい
まぁ、蓮から、釘をさされたみたいだが。」
と、言った。
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