未来が見えない『Previously invisible』
「そう、あの人も
私でなければ、幸せに暮らして
いたのかも知れない。
親の力に逆らえなかった
私も、あの人も、哀れね。
でも、支えてくれる人が
あの人にもいて
良かった。」
と、言うから
「全く、琴音は、優しすぎる。」
と、言った。
俺達は、大学時代からを
振り返り、色んな話をした。
そして、二人で
抱き締めあって眠った。
抱きたいのは、山々だったが
今夜は、こうして触れあって
いるだけで、良かった。