未来が見えない『Previously invisible』

私と樹、三人の子供達は、
休みの日に泉先生のお宅にお邪魔した。

樹も、泉先生の家を
とても、気にいっていた。

大雅と弦は、
先生に挨拶をしてから
「泉ばあちゃんは、ママしか
可愛がらなかったの？」
と、弦。

「誰が、そのように？
琴音は、言う奴じゃないし。」
と、言った。
「由依ちゃん。」
と、弦が、答えると

先生は、私の顔をみて
うん？と、言うような顔をしたから

「山崎由依です。
今は、結婚、大賀になってますが。」
と、私が答えると

「山崎？山崎な？
あっ、琴音について回っていたやつか？」
「先生、ついて回っていたんじゃなくて
一緒にいただけですよ。」
と、言うと
「金魚のふんみたいでは、
なかったか。」
と、先生が、言うから、
大雅と弦は、
「「由依ちゃん、金魚のフンだって」」
と、大笑い。

私は、先生に呆れて‥‥‥

月紫は、
「やっぱり、先生、最高！」
と、お腹をかかえて、笑っているし。

樹は、改めて
「泉先生、ありがとうございました。
琴音に居場所を与えてくださり。
琴音にゆっくり、考える時間を
下さり。
本当に感謝しています。
私は、琴音と子供達と
幸せの道を模索して
未来をみていきたいと
思っています。
躓いたら、皆で考えて
助け合って、生きて行きたいと
思っています。」
と、言うと

「そうか、そうだな。
家族とは、そうあるべきだな。
琴音は、ピアノは、下手くそになって
いたが、家族との向き合いも
子育ても、旨くやっとるわい。」
と、ニコニコしていた。