未来が見えない『Previously invisible』

蓮は、調べて直ぐに戻ってきた。

「凪、今から話すことは
極秘なんだ。
だが、お前は
琴音さんの関係者でもあるから話す。

琴音さんは、かなり凄い状態で
意識もなく、渡瀬総合病院に運ばれた。
明日、検査が行われるから
詳しくは、明日わかる。」
「えっ、蓮さん、渡瀬総合病院って
樹さんの?」
「ああ、院長夫妻にも
俺は、可愛がってもらっていたから
頼んでおくよ。
それと、琴音さんの弟さんは、
渡瀬総合病院の内科のドクターだ。」
「そうなんですね。
でも、琴音さん、大丈夫でしょうか?」
「琴音さんは、
手足の骨折、内蔵破裂
顔も原型がないほど腫れていると
頭も陥没しているらしい。」
「‥‥‥‥‥‥‥うそっ
私がっ‥‥私がっ‥早く、助けていたら
琴音さんは、それは、それは、
きれいな人で、だけど、そんなことを
はなにかけない、とても優しい人なの。
どうしょう‥‥‥‥」
と、ボロボロ泣き出し
「お前に、どうすることも
できないだろ。夫婦のことなんだから。」
と、言ったが、
凪の涙は、止まることなく

俺は、泣き止むまで
凪を抱き締めていた。

少しすると、凪は泣きつかれて
眠ってしまった。

お前も、十分優しいじゃないか
俺の癒しで
俺の生き甲斐なんだよ。

俺は、凪の涙を拭いて
ベッドへ運び
抱き締めて眠った。



まさか、この女性が
樹の元カノの
五十嵐 琴音だとは
そのときは、知りもしなかった。
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