年下彼は超ドSなんですっ!
「ただいまー!」
このにおい。今日はカレーかな。
そういえば、昔、晴翔と食べたっけ。
「あらおかえり。」
私の目の前の景色が涙で包まれた。
階段をあがり、部屋にカバンを置いた。
「ちょっと出かけてくる。」
「えっ?ちょっはやく帰って来なよ!?」
「うん」
家を出て、ただ道を歩いた。
馬鹿みたいに泣きながら ただ歩いた。
だんだん暗くなってきた。
チリンチリーン
「あっごめんなさい。」
後ろから自転車のベルを鳴らされ、
端っこによった。
「あの。」
ん?どこかで聞いた。この声。
「大丈夫ですか。」
誰だっけこの声。あっ...まさか。
「俺です。大翔です。」
やっぱり。
「なにしてるの?」
「今から塾なんで。」
「ああ!なるほど頑張ってね!」
私は笑顔を作って話した。
「何無理してるんですか。」
「えっ.........」
「何作り笑顔してるんですか。」
「しっ....してないから!!!」
「話聞きます。公園そこにあるんで。」
「いっ....いやいいよ!!!本当に!
「てか塾行きなよ!!塾大切だよ!?」
「ほっ...ほらはやく!!!!ねっ?」
わたしは焦りまくりながら言った。
「塾なんていいです。先輩の方が大切です。」
「えっ....」
えっ。今なんて???