私の途絶えた記憶の中で
爽真
……あれ?

また……寝てた……。

さっきまで騒がしかった教室が、今は静まり返っている。

「ちはる?」

「っえ!?」

ガタッ

低くて、優しくて、落ち着いた声。

爽真だ。

「なんで……? 爽真、事故で死んじゃったよね……?」

「何いってんだよ(笑)
俺が死ぬとか、縁起わりぃこと言うなっ。」

そう言って触れた手は暖かった。

…………

……は……る……

……はる……

「……ちはるっ!!」

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