わたしは元婚約者の弟に恋をしました
わたしは体を震わせると、携帯を確認した。彼と七時に待ち合わせをしたため、その少し前にお店の前で待つことにしたのだ。だが、待ち合わせ時刻を十分ほど過ぎていたが、まだ岡本さんから連絡がなかったのだ。一応、メールは送っていたが、まだ返事はない。
お店に先に入ってしまおうか。そう思わなくもないが、彼がいつ来るか分からない状況下で店内に入るのはしのばれてしまった。
そのとき、わたしの体に白いものが振れた。雪、だ。
寒いとは思っていたが、どうやらそれはわたしの錯覚ではなかったようだ。
「どうしよう」
お店の中に入ろうか。そう思ったとき、電話がかかってきた。
わたしは慌てて電話を取った。
「ごめん。連絡できなくて。今、どこにいる?」
「お店の……中で待っているよ」
前と言いかけて、慌ててそう訂正した。この寒い中外で待っていたと知られれば、余計に気を遣わせると思ったためだ。
わたしは電話を切ると、店の中に入った。そして、寄ってきた店員に待ち合わせをしていることを告げた。
お店に先に入ってしまおうか。そう思わなくもないが、彼がいつ来るか分からない状況下で店内に入るのはしのばれてしまった。
そのとき、わたしの体に白いものが振れた。雪、だ。
寒いとは思っていたが、どうやらそれはわたしの錯覚ではなかったようだ。
「どうしよう」
お店の中に入ろうか。そう思ったとき、電話がかかってきた。
わたしは慌てて電話を取った。
「ごめん。連絡できなくて。今、どこにいる?」
「お店の……中で待っているよ」
前と言いかけて、慌ててそう訂正した。この寒い中外で待っていたと知られれば、余計に気を遣わせると思ったためだ。
わたしは電話を切ると、店の中に入った。そして、寄ってきた店員に待ち合わせをしていることを告げた。